
吉田幼稚園 創立50周年を迎えて
学校法人安藤学園 前理事長 安藤 裕幹

吉田幼稚園創設以来、50周年を迎えることになり、感無量の境地でございます。思い起こせば、昭和43年11月に水戸市元吉田町字一里塚西の農地を借用し、なれない手付きで麦畑を自分達の手で整地しました。腰や手や足が痛み汗が目にしみ入り、くじけそうになりました。その様子を見ていた或る農家のひとが、ご自分の耕耘機を用意され、整地をしてくださいました。何とうれしかったことか、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
その後、阿部建設株式会社に施工を依頼し、プレハブ造りの園舎を建てていただきました。
昭和44年4月1日に知事認可市立吉田幼稚園誕生のはこびとなり、初代園長に安藤久枝氏、教論に安藤則子氏と安悦子氏の2名が就任した。当初は安先生のみに給料は支給され、園長先生及び安藤先生には当分無給料が続くことになった。
園児募集は、保護者が職場から帰宅後、自転車や徒歩で各家庭を訪問し、PRをしてくださった。その結果、1年保育希望者が41名、2年保育希望者が18名、合計59名となった。
昭和60年4月1日付で、寄付行為により本園の母体は「学校法人安藤学園」となり、理事6名、評議員13名、監事2名の構成にて運用することになった。園児定員は360名と認可された。
平成1年4月に防衛庁より防音園舎建設の費用として、補助金が支給され、株木建設株式会社に依頼し、旧園舎解体工事と新園舎鉄筋コンクリート造り2階建て園舎浩司建設を依頼した。
その後、入園希望者が増え定員オーバーの事態がしょうじてまいりました。このことの解決策として、別地の国有地を購入し、新園舎を設立することに決心しました。移転園舎新工事請け負い工事会社として、鹿島建設に鉄筋コンクリート2階建て園舎を建築依頼した。
平成23年4月1日に水戸市元吉田町字一里塚1977番地3の新園舎に移転した。(保育室12室、遊戯室、保健室、職員室、トイレ15箇所、倉庫4)園児定員420名認可。
ここまで至るまでには、幼稚園関係者の皆様による、温かいご指導とご支援をくださいましたお陰様と深く感謝申し上げる次第でございます。また、保護者の皆様には、何かとご支援ご協力をくださいまして、心より御礼申し上げます。
私達職員は、大切なお子様をお預かりして、望ましい環境のもとに発達段階に適した活動内容を提供し、園児自身に直接体験をしていただき、これらを通して特に『豊かな心と健康な身体と知的好奇心』を育まれていくよう保育に徹していく所存でございます。今後ともご支援・ご協力をくださいますようお願いしして、私の言葉とさせて頂きます。
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昭和43年11月4日
・吉田幼稚園園地として、水戸市元吉田字一里塚西1417番地の農地を借用し、阿部建設株式会社に施工を依頼し、保育室2室、遊戯室、職員室を設置。
昭和44年4月1日
・園地の畑地を地目変更する。
・知事認可市立吉田幼稚園誕生する。
・初代園長(安藤久枝)、教論(安藤則子、安悦子)
・園児(1年保育児41名、2年保育児18名)合計59名
・初年度なので、保護者も職場帰宅後、自転車や徒歩で各家庭を訪問し園児募集を手伝ってくださいました。昭和44年度
・第1回卒園児41名
昭和46年7月4日
・吉田幼稚園園章ができる。(図案者 安藤裕幹、紺色の円に“よしだ”赤色の円に“幼”。宇宙に太陽を表現する)
昭和47年5月
・吉田幼稚園園旗ができる
昭和48年2月
・南側へ保育室1室、園長室、南側に保育室1室増設する。
昭和48年10月
・茨城国体に園児全員と職員が参加する。
昭和49年11月
・NHKより「幼児向けテレビ視聴活用」について研究依頼を受け、その効果を発表する。
昭和50年11月
・「ことばの発達と保育」を主題に私立幼稚園研修会において発表。
昭和52年1月
・スクールバス1台を購入し、3コース送迎運行を開始する。初代のスクールバス運転手は、中里政一氏。
昭和52年8月
・「園児運動遊び」について、日本私立幼稚園教員研修会において発表。
昭和52年9月
・北側保育室、職員室、保健室、園長室、教材室等改築。
昭和53年8月
・「系列と推移律の発達」について、日本私立幼稚園研修会において、発表をする。
昭和54年9月
・スクールバス2台6コース送迎を行う。
昭和54年12月
・開演10周年を記念して、園長 安藤久枝氏著書「お母さんはしつけの先生」と題して本を発行する。
昭和56年4月
・吉田幼稚園「園歌」が、作詞 理事長 安藤裕幹氏、作曲 東京音楽大学教授 大場善一氏によって制作される。
昭和60年6月8日
・借用地を買い受ける。
昭和60年4月1日
・寄付行為により本園の母体は「学校法人安藤学園」となる。理事6名、評議員13名、監事2名の構成で運営。
・園児定員360名の認可を受ける。平成1年4月
・防衛庁より防音園舎建設の費用として補助金が支給され、株木建設株式会社により旧園舎を解体し、鉄筋コンクリート造り2階建ての園舎を建設された。
平成7年8月
・「鉄棒遊びを中心とした幼児体操」について幼児体育研究会にて発表する。
平成10年4月1日
・吉田幼稚園第2代園長として、安藤裕幹氏就任。
平成21年2月23日
・水戸市元吉田町字一里塚東1977番地34の国有地4959m2を買い受ける。
・現在園は園児定員360名であるが、ここ数年は定員オーバーの現象が現れ、その解決策として購入を決した。平成22年4月28日
・移転園舎新築請け負い工事会社として、鹿島建設株式会社に依頼する。
・建設規模は、保育室12室、遊戯室、保健室、職員室、トイレ15箇所、倉庫4箇所等。平成23年4月1日
・吉田幼稚園新園舎開設。水戸市元吉田町字一里塚1977番地34へ移転。
・第3代園長 安藤正法氏 就任。
・園児定員420名の認可を受ける。平成24年1月25日
・一里塚東1977番地35の国有地を駐車場と自然観察園として買い受ける。
平成24年4月1日
・スクールバス5台を運行し園児の送迎を実施している。その他保護者により、徒歩及び自転車や自家用車にて園児の送迎をしている。
平成29年3月31日現在までに
・吉田幼稚園卒園児 6,361名。
~吉田幼稚園では~
学校法人安藤学園吉田幼稚園 園長 安藤 正法
吉田幼稚園では、望ましい環境のもとで、発達段階に適した活動内容をお子様自身に直接体験していただき、これらを通して特に「豊かな心と健康な身体と知的好奇心」を育まれるよう指導していきます。
『おもしろい(興味)、もっとやりたい(意欲)、一緒にやろう(共同)、不思議(驚き)、きれい、可愛い、かわいそう(情緒)』など。遊びの中から生まれた声を教師は大切に受け止め、お子様の生きる力(豊かな心・知的好奇心)となるように援助していきます。
最近、小・中学生を対象に行った体力測定の結果から統計的にみて、体力が低下しているとのことです。これは大きな問題であります。幼稚園では。この結果を踏まえて、幼児たちが身体を動かす楽しさを知ってもらうことが、先決になります。
本園では音楽にあわせてリズム遊びをしたり、総合遊具を使用して体育遊びをしたりして、幼児期に最も期待できる“器用な身体の動き”づくりをめざしています。
その他、絵本の読み聞かせ(毎日5分程度)や紙芝居や素話などをとり入れ、ことばの発達や情緒面をうながしたりしています。また、造形遊びなどを中心に知的活動も行っています。
これらの活動が楽しく出来るのも、集団生活の基盤ができているからだと思います。つまり、人の話がよく聞けたり、自分の力でやろうとする心が働いたり、遊んだ後の片付けができるたりすることなのです。
最後に、教育の原点は“望ましいことを、望ましい時期に、継続的に行う”ことにあります。特に、基本的生活習慣を身に付けるのは幼児期が最も適していると思われます。「三つ子の魂 百までも」“しつけ”の大切さを重視し、大人がみんなで、お子様たちを見守っていこうではありませんか。